パーソナルスタイリストの世界はクリエイティブでやりがいのある仕事ですが、最初は不安やプレッシャーを感じることも多いと思います。先輩としてメンタルサポートは、以下のようなポイントをお伝えしています。
1.完璧を求めず進化すること
→最初から100%完璧なサービスを目指すのではなく、「お客様を少しでも良い方向へ導くこと」が大切です。それにはカウンセリング能力を磨く事です。お客様に寄り添うことは大切ですが、自分自身も成長を楽しみながら進化することで継続したビジネススタイルが構築できます。
2.自分のスタイルを大切にする
→スタイリストにも個性があり、正解は一つではない。他のスタイリストと比べすぎず、自分らしい強みを活かすことを意識します。どんな方に向けて自分のサービスを訴求するのか?を考えてトライ&エラーを繰り返すことで自分スタイルが完成していきます。
3.お客様の声を大切にする
→スタイリングの技術も大事ですが、まずは「相手を理解する」ことが重要です。お客様が本当に求めているものを汲み取ることができれば、信頼関係も認められます。信頼関係はビジネスにおいて最も大切です。利益を考える前に信頼関係の構築に力を尽くしましょう。
4.最初のうちは経験を優先する
→ 収入面を考えて不安になることもあるでしょうが、スタイリストとしての価値は、経験です。 最初のうちは、無料や低価格でサービスを提供することもあるかもしれませんが、得た経験やフィードバックは、将来的に大きな財産になります。また、お客様のビフォーアフターの写真や感想を聞かせていただくことで、実績として発信しやすくなり、新規のお客様を呼び込むきっかけになります。焦らずに、「まずは経験を積んで信頼を得る」という意識を持つことが、長く続けるためのポイントです。
5.落ち込む日もあるけど、続けることが大事
→ パーソナルスタイリストの仕事は、お客様の満足度や反応が直接伝わり、うまくいかないと落ちてしまうこともあります。それでも、どんなプロフェッショナルでも、最初から完璧にできる人はいない。落ちたときは、最初に戻って「なぜこの仕事を始めたのか?」を思い出してみるのも一つの方法。自分が好きなことを仕事にできること自体、もう大きな一歩です。大切なのは「続けること」。経験を積むほどスキルも自信もついてくるので、一つ一つの学びを大切にしながら前に進む楽しさが継続につながります。
6.相談できる仲間を持つ
→一人で悩まず、同じ業界の仲間や先輩に相談できる環境を作ります。 気軽に話せる人がいるだけで、気持ちが楽になります。パーソナルスタイリストの仕事は、個人で活動することが多いため、悩みを一人で抱え込みがちです。同じ業界で活動する仲間や、経験豊富な先輩に相談できる環境があると、とても気持ちが楽になります。また、仕事の話だけでなく、日常のちょっとした悩みや良かったことを共有できる相手がいると、モチベーションを維持していくことができます。
仲間を見つける方法としては…
- スタイリスト向けの勉強会やセミナーに参加する
- SNSやオンラインコミュニティで同業者と交流する
- 業界のイベントや交流会に足を運ぶ
- すでに活躍している先輩にメッセージを送ってみる
最初は勇気がいるかもしれませんが、意外と「私も最初はそうだったよ!」と共感してくれる人は多いものです。ISCAでは勉強会やグループメッセンジャーで、ともに学んだ仲間同士として意見の交換や先輩たちに気軽に聞ける関係性を大切にしています。
7.SNSやブログで発信し、反応をチェックする
→SNSやブログを活用し、自分のスタイルや考え方を発信することで、共感してくれるお客様とつながりやすくなります。
パーソナルスタイリストは、ただ洋服を提案する仕事ではなく、「どんなスタイリストに依頼したいか?」というお客様の視点が重要になります。そのため、自分自身をどのように見せるか(ブランディング)を意識しましょう。
ブランディングとは?
ブランディングとは、「あなたがどんなスタイリストで、どんな価値を提供できるのか」を明確にし、それを発信していくことです。
得意なスタイルを明確にする。
パーソナルスタイリストとして「自分の得意なスタイル」を明確にすることで、自分らしさを表現でき、理想のお客様に選ばれやすくなります。
好きなファッションを整理する。
まずは、自分自身が「好きだ」と思うスタイルを明確にすることです。自分が自然と選ぶ ファッションに共通点があるはずです。
過去に提案して好評だったスタイルを振り返る。
お客様や友人・知人にスタイリングしたとき、「特にうれしかった」「得意だと感じた」これまでの経験を振り返ると、得意なスタイルのヒントが見えてきます。
お客様にどんな印象を持たれるかを知る。
お客様やフォロワーさんがいる場合、「私のスタイリングのイメージってどんな感じですか?」と聞いてみるのもありです。
どんな人をスタイリングしたいかを考える。
得意なスタイルは、「どんな人に向けたスタイリングをしたいか?」から考えるのもアリです。
例えば…
「30〜40代の大人の女性が、手軽におしゃれを楽しめるスタイリング」
「垢抜けたい20代女性向けのプチプラスタイリング」
「婚活・デートで好印象を考えるファッション」など目標を立てると、その人に合った得意なスタイルが見えてきます。年齢やオケージョンなどで考えると明確で伝わりやすいです。
いろいろ試しながらアップデートする。
得意なスタイルを見つけたら、それを「固定」するのではなく、発信しながら、試行錯誤を繰り返してブラッシュアップしていくことが大切です。得意なスタイルを発信すると、お客様の反応がわかります。どんな投稿に、いいね・コメント・フォロワー追加などを観察したり、ストーリーズやアンケート機能を活用するのも良いです。最初から「これが私のスタイル!」と決めすぎず、お客様の反応や市場の変化を見ながら、少しずつ進化させていくことが大切です。柔軟に変化しながら、自分のスタイルを確立していきましょう。
私は全てのSNSを網羅していますが、それはスタイリングカウンセラー®の認定生方にアドバイスできるようにが目的です。人により、得意なSNSがあるので、それに寄り添いお教えすることも私の役割だと考えています。もちろん、SNS以外の集客方法もありますが、無料で認知を高めるには良いツールだと考えています。
学んだだけで終わってしまうのは自己投資とは言えませんので、ファッションビジネスの楽しさをお伝えできることが、私自身の楽しさでもあるのです。ご希望があれば分かるまで伴走していきます。