2023秋冬コレクション@ファッションexpo

ファッションレポート
今回も視察に行ってきました!
FaW TOKYO(ファッション ワールド東京)
・ジャパンファッション EXPO
・海外ブランド EXPO
・海外 生地・素材 EXPO
・ファッション OEM EXPO
・サステナブル ファッション EXPO
・ファッション DX EXPO

 

会期 : 2023年4月5日(水)~7日(金) 10:00~18:00(※最終日のみ17:00まで)
会場 : 東京ビッグサイト

このイベントで行われた、繊研新聞「2023秋冬コレクション」セミナーをお聞きしました。
お聞きしたことをまとめたものを掲載させていただきます。
世界のファッションブランドも加熱するインフルエンサーサービスビジネス SNSに基づくブランドビジネス アンバサダーと契約する。 ニュージーン韓国アイドル 15歳にブランドを宣伝してもらい、巨大なフォロワーにブランドを支持させる。
アンバサダーを取り合っている。 ショー会場がSNSを発信する場所になっている。 セリーヌのショーにBTSがくるということで、ショー会場の入り口の横にフォトコールが置かれている。
ブラックピンクの4人はそれぞれに有名ブランドのシャネル・セリーヌ・サンローラン・ディオール・ブルガリアンバサダーをしているのも有名な話。

ファッションウィークはインフルエンサーを集めて、ネットでバズらせるというように変わっている。 ラグジュアリーブランドもコレクション前に、どんな人が来るのかを宣伝する。 写真を撮ってアップするとフォロワーが増える! 雑誌の編集長も自ら、ゴシップライターと言っている。

展覧会 コムデギャルソンがボディ美ボディというドレスを出した。
ドレスの真ん中にコブをつくった。(セムシ) ノートルダムの鐘 体の部分がいびつに膨らんだことをコレクションで表現した。 マルジェラも1997年にデビュー! ディオールはジョンガリアーノがクリエィティブディレクターに就任した年でもある。
その当時のショーの映像を見るだけでも意味がある。 ダイアナが亡くなり ジャンヌベルサーチがマイアミで撃たれて亡くなる。 この年のディオールやジバンシィなどを見ていると、デザイナーの巨大な才能とメゾンのお針子さんのハンドセレクトという技術の融合があった。
今はインフルエンサーなどにチカラを入れる時代へとシフトしている。 新しいものを探ることよりも、マーケティングを探るということへのシフト。
2023秋冬、ドリスバンノッテンは(服への愛)をテーマにした。

“服への愛”をシーズンテーマとした今季。装飾的なライニングなどの小さなディティール、着心地といった、目には映らない服と着用者の間に生まれる“親密な瞬間”に着目した。

その根底には「大切に扱われ、着古され、修繕され、今日の新しい意味を与えられる」という過去から未来へのサイクル、そしてそれを通して浮かび上がる服がもつ本当の豊かさ、服が語る数々のストーリーへのオマージュがある。

インフルエンサー、マーケティングに転換してしまいつつあるファッションをもう一度考えること。
コムデギャルソンは、(自由なパターン、スタートラインに戻る服作り)原点回帰 あらためて姿勢に立ち返る。新しい美しさを追求する。抽象のフォルム、建築的な美しさ、不完全の美。
 jwアンダーソンは、シンプルな中にいびつなフォルムを作るのが得意。
マイ、オン、ストーリー
自らのオリジナルにもう一度振り返りながら立ち返る。
“ありのままに生きる”こと「A blank slate(まっさらな状態)」をテーマにコレクションを展開
コマーシャルになりがちなビジネスから本質に立ち返るコレクション。 フォロワー数が多いインフルエンサーをデザイナーにする方が売れる? 本当の意味でクリエィションするデザイナーを応援したい。 変わらないトレンドの中で、コンセプチュアルな物つくり。
男性フォーマルの象徴と言われるブラックタイを使うことで、新しい女性らしさを表現する。
バレンティノは透ける素材やミニドレスとの組み合わせ。
バレンシアガは、90年代のコレクションを開催した、カルーゼル・ルーブルを使った。これもファッションへの回帰を目指しているのではないか? 幼い頃にジョージアでトラウザを仕立てたという思いで今回もトラウザを意識したデザインになっていた。シンプルな白のランウェイの中、モノトーンを基調にしたテーラードやイブニングドレスなど、いつにも増してクラシカルで洗練されたルックを提案した。
MIU MIUは、ボトムを履き忘れたような パンティストッキング、タイツに焦点をあてたスタイル。欲望とか本能とか、衝動などをキャッチアップして作っている。 世の中、マーケット的にどこまで広がっていくのか?

PRADA
シンプル、ミニマルをハンドクラフトで装飾している。 THE ROW テーラリング、上質な素材、ハンドクラフトテクニックを使ったドレス。
人間性を見つめ、称えるというプラダの根幹にある原則を軸にコレクションを展開。日々の暮らしを記念し、人生という個人の物語を回想しながら歴史を構築していくこと。そして、人生の記憶に価値を置く、その姿勢をクリエーションを通して表現している。
ロエベ シンプルな中にフォルムで変化をつくる。
ファッションは現在ではなくその先にあることを示唆する“ぼかしの概念”。コレクションでは「焦点のあたる服」と「あたらない服」が次々に切り替わり、その緊張関係が心地よいリズムをもたらしていた。
ジルサンダーアクティブなフューチャーズリック
構築的なテーラードジャケットであれ、リラクシングなシルクのパジャマ風セットアップであれ、個々人がどうありたいのか、何を必要としているのかに合わせて選び取れば良い。仕事でも遊びでも、昼でも夜でも纏える、美しさと実用性を兼ね備えたコレクションをつくり上げた。
ルイ・ヴィトン コンセプチャルなルック 立体フォルム 機械的な空気感
クチュールは多彩な文化を受け入れ、“伝統”と銘打ちながらも優柔不断に変容を続けている。多くの例外、様々な流れを織り交ぜた「フレンチ・スタイル」とは、確固たる定義があるようで、上辺だけをなぞる“騙し絵”のようでもある。
デザイナーが、インフルエンサーに負けない服作りの専門家として
どのように表現を変えていくのかが今後のファッションの見せ所。
ファッション好きとしては負けて欲しくはないというのが本音です。
タイトルとURLをコピーしました