先日のPASONAご依頼のミドル世代向け「脱無難&印象アップ」オンライン講座の中でのプログラム抜粋した「視覚効果スタイリング」を動画にアップしました。
視覚効果スタイリングとは、体型・印象をコントロールするために「視覚的な錯覚(視覚効果)」を利用して、より魅力的に見せるファッションスタイリング技術です。体型カバーコーデにもなり、コンプレックスを解消するスタイリングテクニックです。スタイリストとしてこれを理解し活用することで、クライアントの外見的魅力を最大限に引き出せます。
視覚効果スタイリングの基本原則
1. ライン効果(Line Effect)
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縦ライン(Iライン):身長を高く、体をスリムに見せる
→ 例:ロングコート、縦ストライプ、Vネック
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横ライン(Hライン):安定感、落ち着き、体を横に広く見せる
→ 例:ボーダー柄、ボックスシルエット
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ウエストマーク(Xライン):くびれを強調し、女性らしさを演出
→ 例:ベルト付きワンピース、ハイウエストボトム
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Aライン/Yライン:上下にボリューム差を出し、体型補正効果あり
→ Aライン:下半身にボリューム(例:フレアスカート)
→ Yライン:上半身にボリューム(例:肩パッド入りジャケット)
2. カラー効果(Color Effect)
3. 柄・テクスチャの効果
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小さな柄:体を引き締めて見せる
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大きな柄:目を引き、膨張して見える
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光沢素材:膨張、目立つ(視線を集めたい箇所に)
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マット素材:控えめ、引き締まって見える
4. 視線誘導のテクニック
人の目線は「明るい色」「光るもの」「動き」「肌の露出」などに引き寄せられます。
→ つまり、強調したい部分には視線を集めるアイテムを、カバーしたい部分は目立たせない工夫を。
🧍体型別 視覚効果の活用例
体型 |
改善のポイント |
スタイリング例 |
上半身が大きい |
視線を下に誘導 |
ボトムに明るい色や柄を配置、Aラインスカート |
下半身が大きい |
上半身に視線を集める |
Yライン、Vネック、ショート丈トップス |
背が低い |
縦ラインを強調 |
ワントーン、ハイウエスト、Iラインコーデ |
ぽっちゃり体型 |
全体をすっきり見せる |
ダークカラー、マット素材、縦ストライプ |
💡プロのスタイリストが意識するポイント
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「どこに視線を集めたいか」で構成する
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服の“面積配分”で体型を再設計(上半身:下半身 = 1:2 or 2:1)
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実際のボディサイズより“そう見えるか”を重視する
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トレンドよりもクライアントの目的・印象設計を優先する
🔧こんなときに役立ちます
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写真映えを良くしたい(SNS、婚活、広告撮影)
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就職・転職活動で好印象を与えたい
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モデルやアーティストの衣装構成
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ダイエット・整形なしで見た目を改善したい
ご希望であれば、私たちは、実際のコーディネート提案やビフォー・アフターの分析などもお手伝いします。体型や目的、シーンに応じたスタイリングアドバイスが可能です。
今回は全国の女性500名が対象でしたので、どなたでも購入できるユニクロのアイテムでコーディネート解説しました。参考になれば嬉しいです。