私がスタイリストとして活動し始めた80年代。1978年10月に設立したラフォーレ原宿のポスターを担当したのが1980年の春。カメラマンの加藤さんを通して、当時ラフォーレの顧問をしていらしたBATUの松本るき代表のお声がけでした。5人のモデルの中には今井美樹さんがいました。
バブル期により景気が上昇し、若い世代から社会人まで、お金をかけて楽しんだ時代。80年代ファッションの特徴は、デザイナーズブランドとキャラクターズブランドの総称「DCブランド」ファッション。
DCブランドとは1980年代中盤に日本でブームとなったデザイナーが自らブランドコンセプトやディレクション企画から販売促進にかかわっていた。川久保玲さんの「コム・デ・ギャルソン」、山本耀司さんの「ヨウジ・ヤマモト」、高田賢三さんの「KENZO」、三宅一生さんの「イッセイ・ミヤケ」が有名。
大楠祐二さん・菊池武夫さん・稲葉賀恵さん(菊池氏の元妻)といったメンバーにより、1970年株式会社ビギが設立されて「BIGI」というファッションブランドがスタート！1980年代にはDCブランドブームをけん引する存在となっていた。メルローズ・ピンクハウス・モガ・ヨシエイナバ・パパス・マドモアゼルノンノ・デ・グレースなど。
パパスの荒巻太郎さんは高校3年生の夏休みに、パリのフーチさん（当時の奥様でスタイリスト）に会いに行くということで愛犬のお世話をするバイトをさせていただきました。
松田光弘氏さんが1967年に東京都港区青山を拠点としたブテックとして開店創業したのがニコル
その他、良く使わせていただいていたブランドはジュンコシマダさん、タヤマタツロウさん、アライショウケイさんなど。
海外ブランドはノーマカマリ―、ベネトン、などもあり。
上から下まで全身黒ずくめの服装で身を覆った若者達をカラスになぞってカラス族と呼ぶ。
ワイズやコムデギャルソンなどのDCブランドが喪でしかなかった黒色のイメージを一新させた。
夜霧のハウスマヌカンという歌謡曲が流行り、今でいうショップスタッフのことをマヌカンと呼んだ。マガジンハウスのアンアンが売れた。
1980年代前半、原宿の代々木公園横に設けられた歩行者天国でラジカセを囲み路上で、原色系の派手な衣装でディスコサウンドにあわせてステップダンスを踊る竹の子族やローラースケートをはいて踊るスケーター族もいた。
1982年にマガジンハウスから創刊された「オリーブ」は赤やピンク、リボンに大きな白襟にフリルのガーリーファッションが流行りピンクハウスがブーム。1984年にはオリーブ少女などと呼ばれた。
1982年にはアイドルブームがきて、キャラクターファッションが流行る。1984年チェッカーズがチェックの服を着たり、松田聖子さんは聖子ちゃんカットという髪型を流行らせた。
1983年頃には、ニューウエーブへ移行、音楽はYMOは「イエロー・マジック・オーケストラ」
すっきりとした短髪、かつもみあげの部分を剃り落とすテクノカット、（高橋氏のデザインによる、明治時代のスキー服をイメージした衣装であったが、その形状が中国の人民服と似ていたために、一般的に「赤い人民服」などと呼ばれた。
1987年頃、バブルの象徴ディスコでは、体にぴったりな洋服、ボディコンシャス（ボディコン）髪型はワンレングス（ワンレン）今とは少し違う意味のキラキラゴージャス感で世の中は浮足立っていた。ディスコでは羽の扇子を持ってお立ち台で踊る女性が流行る。
ニュートラ・ハマトラ・プレッピー雑誌はレディースはMCシスターズ、JJ、メンズはポパイが流行り、アルファ―キュービックなどブランドの紺ブレやスタジアムジャンバーも人気があった。
Tシャツにデニムの渋谷カジュアル（シブカジ）もあり。ただし、ただのカジュアルではなくブランド物のデニムが好まれていた。ドラマではW浅野（浅野ゆうこさん・浅野あつこさん）
1898年はスポーツファッションが流行る。オリビアニュートンジョン「レッツゲットフィジカル」エアロビクスブームで健康に意識が向く。シンプルなファッションへと移行する。
杏里のオリビアを聴きながらはオリビアニュートンジョンのことです。
花の82年組、早見優ちゃんと共に過ごした80年代はとても想い出に残る時代。
イトキンのデザイナーズブランドのコレクションスタイリストをしたり、CMで海外ロケにも頻繁に行きました。竹田製薬のCMでは川原亜矢子さんとパリにロケに行き、中華三昧CMではタイにロケに行き、元祖日本初のF1レーサーの中島悟さんとはイタリアロケに行きました。
この時代を今回、Clubhouseでゲストトークするために簡単ではあるけれど、思いだして、ここに記することができて良かったです。
また、思いだすことがあれば書き足していこうと思います。
