最新マーケティングの教科書にも出ている「ファンベース」を5年前に書いた「さとなおさん」こと佐藤尚之さんが主宰しているグッドエルダーズの昨夜の講座がエルダー期のファンベース。
なぜ?さとなおさんがファンベースに行きついたのか。
さとなおさん元電通でCM制作のプロフェショナルである。
情報環境が大幅に変化してきた。簡単に言えば情報が増えすぎたから。情報を伝えるのが非常に難しくなった。人類が30万年かかって蓄積した情報量は、2011年からは、たった3年でその量を超えたのである。
「情報砂の一粒時代」そして、情報量はそれからずっと加速している。
情報が多すぎて、見た瞬間に忘れてしまうのが現状である。
YouTubeだけでも1日にアップされる動画を見るのに82年かかる。
それ以外にも様々なサイトがあるので、可処分時間「1日平均6時間20分」の取り合いになっている。その中で自分の配信がどのくらい見られているのか?
興味関心のない人に見てもらうのは皆無である。東京は別の国「検索しているのは東京のみ」
SNSを使っている人は全体の20%でそのヘビーユーザーが1億2560万人のうちの990万人
使わない人は使わないというのが現状である。万能ではないのである。
デジタルネイティブと言われている若者すら、世界から比べると日本人は使っていない。
日本はネットステラシーが圧倒的に低いのである。
こんな過酷な環境の中でも情報をわざわざ探しても見に来てくれる人がいる。
それが「ファン」である。
人口減少・少子化問題・ウルトラ高齢化で景気は確実に冷え込み、お金を使ったり大きな買い物をする生活者も急減していく。
高齢化の心理として、好奇心が減るので、新しい商品より、慣れた商品の方が使い勝手が良くて、新商品が売れなくなる。
選択肢が増えると人は選ぶというストレスから自信をなくし、購入意欲がなくなる。
新規顧客から「ファンベース」に移行したのは客観的に無理だと感じたから。
専門家や有名人、専門家が良いという物より、家族や友人がすすめる方が信用される。
情報が絶望的といわれている今の時代でも「ファンベース」なら伝わる。
ファンとは「大切にしている価値を理解して支持してくれる人」
ファンなんているのかな?ファンなら、ほっといてもファンでいるから良いのではないか。という考え方は間違っている。売上を支えてくれているのは、新規顧客よりファンである。ファンを大切にすること。※パレードの法則 ※働きアリの法則「2:8」
活動を支えているのが2割の人である。昭和時代は悪い方8割を改善しようとするけど、活動している2割を見た方が良い。
ファンの数を増やさなくても、今満足してくれてる人をもっと喜ばす。そうするとファンたちのLTVが、あがっていく。本当に良いと思ってくれてる人が口コミしてくれる。さらに信頼度があがる。
売ろうとするのではなく、絆を強くすることを意識する。時代・売上・類友
ファンこそが新規顧客を増やしてくれる
なぜなら、価値観が近いから。価値観が近い家族や友人が愛用しているモノや大好きなことは
自分も気に入る可能性が高い
最も信頼している相談相手の最も多いのは母親である。購入する時に相談する相手も親である。
Z世代、若者にアプローチするのは、家庭内推奨の母親が重要である。
ファンが含まれているつながり(コミュニティ)がマーケティング的に最重要である。
ファンの数の多さではなく、ファンの熱量の高さが重要である。
airb&bは最初は100くらいしか顧客がいなかったけど、今や世界中に広まっている。
創業者はこの100人全員に会いに行き、この100人にもっと良いサービスをヒアリングしに行った。
8割の浮気者の意見より、2割の熱量の高い人の意見を聞く。
良いサービスや商品は真似されるので、同じようなサービスや、同じような商品がある中で大切なのは、感情価値である。
機能価値は真似されるけど、感情価値は真似ができない。
自分のサービスがどこに感情価値を持たれているか?を知るにはファンを見ることでわかる。
人生を幸せにするのは何?最も長期にわたる研究
THE GOOD LIFE どの研究地検も「良い人間関係、つながり」である
重要なのは質の良い人間関係であるというデーターが出ている。
ソーシャル・ウエルビーイング
人はつながりに貢献したいという生き物である。
人生の目的が「幸せ」だとしたら自己の成長と他者とのつながりである。
ファンベース、類友とのつながりとは「幸せ」になることである。
以上のまとめ
①今あるつながり、すでにある2割を大切にすること。再注目すること。
②ファンに、どこが好かれているか知ること、2割のファンに聞くこと。
③いいところを伸ばす(感情で好かれているところ)自分には見えていない。
④中長期のつきあいを考える
⑤依存しない。類友のつながりをいくつかもつ。
さとなおさんの講座は、しっかりと数字でデーターをとり、エビデンスがあるので、わかりやすく説明してくれ、すらすらと入ってきました。敬意をもって、こうして書かせていただきましたが、あくまでも自分のまとめ内容になります。