18歳に引き下げられた「成人式」の呼び名は「二十歳のつどい」

服トレ®

選ぶ力と使う知恵で着るを楽しみ自己表現する「服トレ®」という服のトレーニングをするというコンテンツがあり、全国の小中学校で講演をさせていただいています

 

2022年4月から成年年齢が18歳に「引き下げ」られ、今年から「二十歳のつどい」になりましたね。

「成人式」は一生に一度の晴れの日、人生で重要な節目です。成人式は、「冠婚葬祭」の「冠」に当たる 儀式、つまり「最も格式の高い場」なのです。ですから女性は振袖、男性は紋付き袴、洋装でしたらスーツ着ますよね。

 

日本の風習も変わりつつありますが、スタイリストとしては成人式に着る装いについてお話したいと思います。私は服トレ®として中学校にて「選ぶ力と使う知恵で着るを楽しみ自己表現する」とう講義をさせていただいています。この講座をするきっかけとなったのが愛媛県今治市で中学校で「元服」をテーマに話させてもらったのがきっかけでした。

 

元服とは、奈良時代以降の日本で成人を示すものとして行われた儀式。通過儀礼の一つである。 元服の風習は時代、地方、階級によって大きく異なる。堂上家以上は冠、以下では冠の代わりに烏帽子(えぼし)を着用した。中世以降は混同されて烏帽子を用いても加冠(かかん)といい、近世には烏帽子も省略されて月代を剃るだけで済ませた。 ウィキペディア

 

江戸時代、庶民の間で広まった元服は、公家や武家のように冠や烏帽子をかぶるものではなく、前髪をおろして月代(さかやき)男の頭髪を頭の中央にかけて半月形に剃り落とした、その部分のことを剃るという簡略化されたものでした。15歳から17歳までに行うことが多かったようです。元服を行う年齢は、古来は一定していませんでしたが、天皇は11歳から15歳までを限度として、皇太子は11歳から17歳までに行われ、親王もこれに準じたようです。

 

元服は、天皇は必ず正月の1日から5日までの間に行いましたが、一般でも正月に多く行われました。元服とは男子の成人の儀式のことを指します。日本では奈良時代からある通過儀礼ですね。女子の場合は「裳着(もぎ)」と呼ばれる成人の儀式があります。

 

裳着は、平安時代から安土桃山時代にかけて、女子が成人したことを一族および他氏に対して示すことを目的として行われた通過儀礼。 なお、通説では初潮を迎えた後の10代前半の女子が対象とされている。成人したものとして当該の女子に初めて裳(も)(十二単を構成する着物の一つ)、腰から下にまきつけた衣服の総称を着せる式で、裳着を済ませることで結婚などが許可された。 ウィキペディア

 

 

元服はもともと冠を着ける儀式でした。「元」の字には頭の意味もあり、「服」とは身に着けること。そのまま頭に冠を着用することを意味しました。

 

男女に共通して行われたのが袖留でした。元服前は、振袖といって袖の下の部分が身頃(みごろ)につながっていない着物を着ました。この着物の脇のあいている部分を八つ口(やつくち)といい、着物が体の熱をためこまない役割がありました。袖留ではこの八つ口をふさぎ、袖丈を短くしました。このような着物を留袖(とめそで)といいました。

 

しだいに帯の幅が広くなっていき、八つ口をふさぐと帯を締めづらくなったため、文化年間(1804~1818年)頃からは元服後の大人の着物も脇のあいたものになりました。これによって振袖と留袖の違いは袖の長さだけになりました。振袖は現在でも未婚女性の礼装ですので、成人式で着ようと思っている、あるいは着たという人も多いでしょう。

 

ヨーロッパではパーティーなどが日常的にありますが、日本はあまり正装する機会がない国です。服装で身を正す、引き締めるという儀式がなくなるのも仕方のないことだとは思いますが、知ることで日本の美を感じることはできますね。

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