『語らない服に、ストーリーをつけて語りたくなる服』
ファクトリエ 山田敏夫さん クラハでインタビュー
ISCA澤木代表と、クラブハウス内最大のSDGsクラブの主宰沼尻りかさんが、国産にこだわったブランドファクトリエの山田敏夫さんにインタビュー。
3代続いた熊本のブティックの次男として生まれた山田さんがはじめたのが、「国産であること」、「シンプルであること」、「着心地がいいこと」、「環境にやさしいこと」、そして何より「作り手が誰であるか」にこだわったファクトリエ。
■ファクトリエのこだわりの原点
こだわりの原点は、パリに着いた日にスリにあい、全財産を失ったことからスタートした20歳のフランス留学。なんとグッチで働く機会を得たのだそう。
ヨーロッパのブランドは、トレンドによりデザイナーがころころ変わる。でも最後に立ち戻る場所は『クラフトマンシップ』。作り手=職人がとても大切にされている。
日本の状況はどうなんだろう? そう思ったのがきっかけ。原点になったそう。
■こだわりのパートナー探し
そんなこだわりのブランド作りのために、絶対に必要なことはパートナーとなる工場探し。つまり作り手探し。驚いたのは、なんとも効率の悪い探し方。。。目指す現地に着いてから、タウンページで探し、そこからアポを一軒ずつ取って、直接会ってやっと交渉だそう。
何故なら、工場はHPを持っていないところが多く、更に製造物や製造過程に守秘義務がありオープンにできないとのこと。工場ラインを見せてもらうのにもひと苦労。その後、多数のチェックポイントを確認後パートナー工場となるらしい。
創業して9年。700社ほど回ってきて、現在は50社を超える工場とパートナーに。
■買い手へ届けるモノづくりの価値
今度は、逆の視点で。買い手へのこだわりは『お客さんが喜ぶものを作ること』。
ポイントは『価値』。価値には機能性と情緒の2つがある。
更に、価値観として
- 情緒的な価値が価格を超えているから客が欲しいと思うもの(例えばハイブランド)
- 機能的な価値より安く手に入るから欲しいと思うもの(例えばファストファッション)
ファクトリエはどのように双方の価値をつくり、お客さんへ届けるか。
ここがしっかり根底にあるから、トレンドに流されることなく人気のブランドに
なっているのだろうと思う。
■ファンづくりと価値向上への努力
年に何回かアンケートをとって製品に対する感想をリサーチしているとのこと。
そして、ここで面白いソックスのご紹介を。
『永久交換保証!?穴が開いたら新品に交換する驚きのソックス』
https://factelier.com/products/detail.php?product_id=14846
そうはいってもなかなか送られてくることがないそうだが何点かは送られてくるそう。それは、「何が破れる原因か?」を探る貴重な材料とのこと。どこまでも「お客さんが喜ぶものを」にこだわる驚きの対応。(たくさん送られてきたらどうするのだろう?と余計な心配。)
山田さんは、大変な時も『やりたいことをやっているのだから幸せ』、『夢が叶っている今は夢の中。まさに夢中』
今を楽しんで走っている人の言葉と感じた。
私は一点物が好きで、他の人と同じものはあまり好まない。それはこだわりを持つ自分が好きで、そのこだわりを時々人に語りたいから。
ファクトリエの服は、語りたくなる背景がある。メルマガを登録してみるといいかもしれない。
和紙素材のこと、リサイクル素材のこと、頑固職人の口説き方など、またお話を伺える機会があれば嬉しい。
貴重でそして楽しいお話をありがとうございました。